どうもこたにんです。
最近知った絵画がありまして。
それに関するツイートがこちら。
ヒエロニムス・ボスの『快楽の園』という絵画をはじめて見たのだけど、これが16世紀に描かれたというのが信じられないくらい近未来的な絵画で驚愕してる...左側がエデンの園、中央が現世の快楽、右側が地獄。ずーっと見てられる、不思議と引き込まれる世界観だ。凄い。 pic.twitter.com/OTM4tFbrTP
— こたにん@エンジニア採用など (@Kotanin0) February 17, 2019
すごい、すごいのですよ、この絵画。
とりあえず見て?
芸術的センスを持ち合わせていないこたにんですが、すごく感動してしまいまして。
勝手気ままに絵画を隅々まで鑑賞し、感想と妄想を膨らませてみることにします。
ただ勝手に妄想にふけるにも、前提として知識をつける必要はあります。
なので、Wikipedia受け売りで、快楽の園について簡単に紹介します。
『快楽の園』とは
快楽の園 - Wikipedia より引用します。
『快楽の園(かいらくのその、蘭: Tuin der lusten、西: El jardín de las delicias)』、または『悦楽の園(えつらくのその)』は、初期フランドル派の画家ヒエロニムス・ボスが描いた三連祭壇画。ボスが40歳から60歳の1490年から1510年の20年間のいずれかの時期の作品で、1939年からスペインのマドリードにあるプラド美術館に所蔵されている。ボスの作品の中でも最も有名な作品で、かつ最も大がかりな作品である。この絵画はボスが画家としての最盛期にあったときに描かれ、この作品のように複雑な寓意に満ち、生き生きとした表現で描かれているボスの作品は他に存在しない。
この三連祭壇画は板に油彩で描かれたもので、長方形の両翼を閉じると中央パネルを完全に隠す(いわば三面鏡のような)構造になっており、両翼裏面それぞれに半円ずつ描かれた天地創造の地球、(当然ではあるが描かれている地球は当時の人々の考える(すなわち天動説を基にした)地球の姿である)のグリザイユが現れる。三枚のパネルに描かれている絵画はおそらく左翼、中央パネル、右翼へと展開する物語になっているが、必ずしも左翼から観なければならないというわけではない。左翼には神がアダムにイヴを贈る場面、中央パネルには猥雑で人目を引く裸体の人物、空想上の動物、巨大な果物、石などが積み上げられた構造物などの広大な情景、右翼には地獄で拷問を受ける罪人などがそれぞれ描かれている。
なるほど。
ヒエロニムス・ボスさんの書いた祭壇画なのね。
そして3つの枠それぞれに世界観があるらしい。
- 左翼:エデンの園=地上の楽園
- 中央:現世の快楽=性的快楽
- 右翼:地獄
絵画の詳しいところはWikipediaさんでお読みください。
今回やりたいのは絵画のお勉強ではなく、感想と妄想です。
この絵を見て脳汁たんまり出てしまって仕方ないわたしのための記事です。
さて、妄想の時間。
妄想をはじめます。
絵画の気になるところを切り出して、語ります。
左翼
あああ白いキリンかわいい!アルビノかな?
その当時からアルビノ種は理解されていたのかしら。
エデンの園の生物って白いイメージあるよね、でもキリンが白いのはいいね。
動物の進化が描かれているんだよね、すごく不思議。
このころってダーウィンの進化論ってまだ確立されてないよね?
ボスさん、すごいな。
ほんでもって白いやつ気持ちわるい、いやよく見るとかわいい。
この左右対称の感じがたまらなく気持ちいいね!
しかしこれ何を目的にした建物なのだろう、水中にあるんだよね。
考え的にはサンゴとかに近いのかしら、生命を生み出すものに見える。
左翼の中で一番テンション高いやつ。
知識を手に入れる姿、何を読んでいる、横文字の本だね。
人間以外の哺乳類(こいつは両生類なのか鳥かわからんが)に知識を持たせる。
「イルカがせめてきたぞっ」感あってすき。
中央
こいつぶっちぎりでかわいい!!!MP高そう!!
たぶんこの世界の重要なポジションを担っている気がする。
すべての生物に干渉できうる程度の能力を持っていそう。
こいつはともだちいない。
めっちゃかわいい生物おった、なんやこれネコ科か?
絵的には人間の方が飼われている感あるけどなあ、ふしぎだ。
この世界は、人間と他の生物がフラットに共存している気がする。
大きさを意識しないところがすき、鳥は大きいほうがいい。
しかもちゃんというる鳥の色味なんだよね、現実味を残している。
それがこの絵の全体的に不思議なところでもあるんだなあ、SF的で現実的。
こいつもともだちいない。
ここらへんは、若干、快楽の中の混沌を感じる。
地獄につながる何かが垣間見える、不安。
右翼
右翼は地獄を描いており、大部分は見るに堪えない表現がされているのだけど。
背景はとにかく暗色で荘厳さも感じる。
とても悲惨な世界を描いているのだけど、光の線から近未来を感じる。
ハウルっぽくてすき。
地獄のきもちわるいいきものその1、樹幹人間。
この生き物だけ顔が鮮明なのがよりきもちわるい、自画像とも言われているらしい。
もうなんか、考えると無意識の深淵に堕ちてしまいそう、これが地獄か。
たぶんラスボス。
地獄のきもちわるいいきものその2、地獄の王子。
古代エジプトの神々を感じる、神聖な姿に見える。
行為自体は地獄そのものなんだけど、たぶんこのキャラクターは重要ポジション。
ラスボス手前で寝返ってくれる敵陣の幹部。
地獄で見つけた唯一のかわいい子。
バックギャモンやりたすぎてはしゃいでてかわいい。
以上。
かなり時間かけて隅々までズームして眺めてたんだけど、いや本当に。
本当にこれは、なんだろう、引き込まれるというか引きずり込まれる。
もうあと数年は見なくていいかな、おなかいっぱい。
絵画自体はスペインのプラド美術館に収蔵されているらしい。
いつかこの目で見てみたいね。
最後に。
この絵画を知ることになった映像を。