Binary Diary

Take Agile で

多機能であること

どうもこたにんです。

十徳ナイフをご存知ですか?

これ。 

いろんな利用シーンを想定してカスタマイズされた多機能ナイフです。
ナイフ、缶切り、栓抜き、ドライバー、ヤスリ、はさみ、ルーペ、ペンチ、、、
いざというときに使えそうな機能がたくさん詰められています。
 

ひとつひとつの機能としては優秀

それぞれの機能としてはとても優秀。
利用シーンを想定して、それに対する的確な回答を持ち合わせています。

缶を開けたいときには缶切り、栓を抜きたいときには栓抜き。
至ってわかりやすく、解決ができます。

全体で見たときの汎用性の低さ

しかし、十徳ナイフ全体で見たらどうだろう。
それぞれの機能は詰め合わせられている。
が、利用シーンが非常に限定的。
全てのシーンを考慮しようとしたときに、必ずカバーできないシーンが出てくる。

たとえば、爪を切りたくなったとき。
爪切りという機能を持っていないと、ナイフやはさみで代用する。
たとえば、靴のかかとが折れて困るとき。
靴べらほしいけど代用きかない。

代用が効かなくなった途端、じゃあ新たな機能をつけて十一徳ナイフにせざるを得なくなります。
それが十徳ナイフ全体を見たときの存在意義だから。
 

多機能が体験を損なわせる

何かしら限定的なシーンに応じた機能を備えた十徳ナイフ。
ただ、多機能であることが、かえって体験を損なわせているかもしれない。

靴べらが欲しい人に靴べらを提供できなかったり。
爪を切りたい人がしかたなくナイフで爪を切ったり。
利用用途を満たさないことがある。

はたまた、ドライバーを使いたい人が、ドライバーどこだっけ、と探し回るかもしれない。
『ドライバーかな!あ違うわこれヤスリだわ。』
ってなりかねない。

機能が多くなることで、目当ての機能に行き着くまでに時間を要する。
多機能が体験を損なわせる状態が生まれる。
はたして多機能であることは、本質的に正しいのか。
 

機能を増やすことで得るものと失うもの

機能を増やす、すなわち解決できない課題を解決する方法を作る。
爪切りをナイフで代用するリスクとコストを、爪切りを機能として搭載することで解決する。
これは、機能を増やすことで得るもの。
コストを下げて楽をすることができる。

逆に先も話した通り、機能が増えれば使い心地を失う。
本当に使いたい機能を探す時間、コストがかかってしまいます。
それらは明らかに、多機能のために失ったものです。
 

顧客体験に本当に必要なもの

それは、顧客になって体験しないとわからない。

 

というとりとめもないまとめで終わります。