Binary Diary

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『存在感』から感じる自己評価と他者評価

どうもこたにんです。

わたしの大好きなKREVAから、本日はこちらの楽曲をどうぞ。


この楽曲、これまでのKREVAの楽曲から一変してスローテンポの構成。
リリックもワードカウント少なめ、だがとても力強いリリック。

今回も、歌詞を見ながら何か感じられるものがないか、考察してみます。

『存在感』から感じる自己評価と他者評価

この曲、今までKREVA聴いてきた人にとっては、あれ?ってなる雰囲気。
わたしも不思議に思ったうちのひとりで、なかなか耳に馴染みづらかった。
ですが聞けば聞くほど、すごく深みにハマる歌詞してるんだよなあ。

ということで、歌詞を部分的に切り出して、見ていくことにしましょう。
歌詞全文はこちらから:KREVA 存在感 歌詞 - Google 検索

 

存在感がある 存在感はある この「が」と「は」でだいぶ変わる

存在感、というのはその人がその人たらしめるオーラのようなもの。

なんか自信があるように見えて落ち着いていて、それでいてミステリアス。
考え方が個性的で言動に一貫性があって、なんか良いことを言う気がする。
そのような立ち居振る舞いをする人を見ると、存在感「が」あるように見える。

なんかやたら発言をして周囲に注目される、声量が大きめ。
人付き合いが広く、常に笑顔でコミュニケーションを取っている姿を見る。
いい感じの立ち居振る舞いに見えるけど表面的だと、存在感「は」あるように見える。

この「が」と「は」でだいぶ変わる、ということを言ってます。
たしかに、深掘りすると圧倒的に存在感の質、というものが違いますよね。
自分の存在感の質がどっちに属するのか、自分の評価を考えなければいけない。

周りは結果で判断してる なら目に見える形を出せ

存在感「が」あるような質の高い存在感を持つためにはどうすればよいか。
それはシンプルに、他者評価が高まるような目に見える結果を出すこと。
そうすることで、その人の一挙手一投足に意味があることを事実として植え付けられる。
ただただ大声をあげるだけではダメ。

黙っててもただ立ってても その人の中にある何かが語りだすような そんな存在であれ

これが質の高い存在感、を感覚的に定義したものかと思う。
ただそこにいるだけで、それを見た人が、何か強いメッセージを勝手に受け取る。
勝手に受け取られるような、個性的でミステリアスなオーラを身に纏う。

そこから、無条件の信頼や尊敬や畏怖、のようなものを感じ取る。
いるだけで、どのようなベクトルであろうと、強く作用するフィールドを作り出す。

それが、他者評価がかなり高まっている状態なのかなと思う。
さらに言うと、そんな場を自分で生み出せるということは、自己評価も上がっている。

存在感はある でも でも 代表作がないような気がした

つまるところ、自分が自分たらしめる、自分の代名詞、代表作がいるのかもね。
自分だからこそできたもの、自分だからこそ出せた価値。
そういった、自分イコールになる何か、があれば絶対的に評価できる。


以上。

「存在感」という言葉ひとつに、どのような主語でどのような助詞がつくのか。
自分の評価、アイデンティティのようなものを考え突き詰めることができる楽曲。
テンポもほどよく、シナプスのつながりを感じる。

ぜひ歌詞を見て、自分の存在感を考えながら、聴いてみてください。