Binary Diary

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「見ざる、聞かざる、言わざる」と「心理的安全性」

どうもこたにんです。

見ざる🙈聞かざる🙉言わざる🙊

「三猿」というのをご存知でしょうか。

三猿(さんざる、さんえん)とは3匹のが両手でそれぞれを隠している意匠である。「見ざる、聞かざる、言わざる」という叡智の3つの秘密を示しているとされる。

三猿 - Wikipedia

日光東照宮にあるお猿さんたちで有名なあれです。

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この3匹の猿が示す「見ざる聞かざる言わざる」とは『論語』の一節から生まれたものらしい。

「非礼勿視、非礼勿聴、非礼勿言、 非礼勿動」

(礼にあらざれば視るなかれ、礼にあらざれば聴くなかれ、礼にあらざれば言うなかれ、礼にあらざればおこなうなかれ)

これを意訳するとこんな感じかしら。

「規範的に節度を持って、余計なものを見ず、聞き耳立てず、適当なこと言わず、変に動かず、思いやりましょう」

まさに論語孔子の言うところの「仁」を感じる言葉ですね、仁みが高い。

この3匹のお猿さんは、ただただジェスチャーで遊んでいるわけではない。
実はこの「三猿」は英訳すると「three wise monkeys(3匹の賢い猿)」なのです。

ejje.weblio.jp

賢いのです、孔子の教えを体現している、とても聡明なモンキーなのです。

ただこの教え。
規範的な礼の教えとしてはとても素晴らしい言葉なのですが。
ことチームマネジメント観点だと、再考の余地がある気がします。

Google re:Work 的には「見て、聞いて、言う」

もちろん孔子の教えは大切ではあります。
が、見ること・聞くこと・言うことも大切なんじゃないかな、って思う。

Google re:Work というGoogleが提唱する働き方のアイディアより。
「効果的なチームとは何か」というページがあるのですが。

rework.withgoogle.com

ここの一節にある「心理的安全性を高める」ためのガイドにこんなものがあります。

docs.google.com

これを読むと、たくさんのTipsがあるんです。
ここにあるたくさんのTipsは実はどれも「見る、聞く、言う」に分類できます。

見る

  • 体の動きや仕草に注意する。話を聞くときは少し体を乗り出すようにするか、相手の方に顔を向ける
  • 会話の当事者として積極的に話を聞いていることを示すため、相手と目を合わせる
  • チームメンバーのために時間を割く、友好的な態度を示す(例: 1 対 1 の定例外の会話、意見交換、キャリアに関するコーチングのための時間を作る)
  • 相手に対して開かれた姿勢を取る(チームメンバー全員に顔を向ける。誰かに背中を向けることはしない)
  • チームメンバーと親密な関係を築く(例: チームメンバーと仕事以外の話をする)
  • 他のチームメンバーの貢献を認める(例: チームメンバーが成功や意思決定に貢献した場合は、その事実に言及する)
  • チームをサポートする、チームを代表して行動する(例: チームの成果を上級役員に伝える、チームメンバーの功績を認める)
  • 自分の意見に対して、チームメンバーが別の意見がある場合、反論したり異論を唱えるようチームメンバーに促す
  • リスクを取るようチームメンバーに促し、自分の仕事でも実践してみせる

聞く

  • 「今」を大切にし、目の前の会話に集中する(例: 会議中はノートパソコンを閉じる)
  • 自分の意見を述べる、対話的なコミュニケーションを心がける、傾聴の姿勢を示す
  • 積極的な姿勢を示すため、返答するときは言葉で返す(例: 「なるほど。詳しく説明してもらえますか?」)
  • 気づかぬうちに否定的な表情(苦い顔や不愉快そうな顔)を浮かべていないか注意する
  • 会話中や会議では、話を聞いていることを示すためにうなずく
  • 人の話を妨げない。妨げようとする人をたしなめる(例: 人の話を妨げようとする人がいたら間に入り、元の発言者に話を続けさせる)

言う

  • チームメンバーから学ぼうという意欲を持って質問をする
  • 互いの理解が一致していることを確認するため、相手の発言内容を要約する(例: 「あなたがおっしゃったのは…ということですね?」)。その後で、同意できる点、できない点を示し、グループ内で率直に意見を交わす
  • 話の内容を理解したことを言葉で示す(例: 「なるほど」「おっしゃることはわかります」)
  • 責めを負わせるような言い方(例: 「なぜそのようなことをしたのですか?」)はせず、解決策に焦点を当てる(例: 「この作業をよりスムーズに進めるためにできることを考えましょう」「次に備えた行動計画を立てるため、皆で協力しましょう」)
  • 自分の仕事の進め方や好みをチームメンバーに伝え、チームメンバーにも同じように自身のやり方を皆に伝えるよう促す
  • 定期的な 1 対 1 の打ち合わせやチーム会議とは別に定例外の会議を開く場合は、会議の目的を明確に伝える
  • チームメンバーの貢献に対して感謝の意を示す
  • チームメンバーが他のメンバーについて否定的な言葉を口にしたときは間に入る
  • チームメンバーに意見やフィードバックを求める
  • 意思決定の背後にある根拠を説明する(対面またはメールで、その結論に達した経緯を詳しく説明する)
  • チーム ディスカッションをコントロールする(例: チーム会議での雑談を認めない、意見の対立が個人間の対立に発展しないようにする)
  • チームメンバー全員が聴き取れるよう明瞭に発声する
  • 自分の弱みを見せる。仕事や失敗に関する自分の個人的な考え方をチームメンバーに伝える

全てのTipsを3つに分類できました。

そうなのです。
最高のチームをビルディングするには、逆三猿な動き方が求められるんです。

徳川家康みを感じる

三猿を否定するわけではなく、心理的安全性の観点だと逆三猿が大事だよなってこと。

三猿のある日光東照宮に祀られている東照大権現徳川家康はこんな言葉を残しています。

「いさめてくれる部下は、一番槍をする勇士より値打ちがある。」

無鉄砲もいいけど、目上だろうといさめることができる部下を持つことが良い、と。
これはGoogle re:Work、心理的安全性の「言う」に通じるところ。
さすが天下人、視座の高さを感じる、家康みが高い。

言わざるも大事、言うも大事。


最後にもうひとつ、東照大権現の名言を書き置いて終わりにします。

「天下は天下の人の天下にして、我一人の天下と思うべからず。」

家康、最the高。