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高専卒で就職することにお給料的なデメリットはないんだよ

どうもこたにんです。

本日は 高専OBOG Advent Calendar 2019 20日目の記事となります。

 

 

高専卒で就職することにお給料的なデメリットはないんだよ

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高専生は、本科4年次になると、就職に悩みます。
自分の持っているスキル、やりたいこと、住みたい場所など、いろんな軸で悩みます。
その中で一番悩みのタネとなるのが。。。

お給料

これは現金な奴だとか汚い奴だとか関係なく、悩むべき大事な軸です。
要は「せっかく働くならいいお給料をもらいたい」ということです。
そりゃそうだよね、アルバイトとは違ってフルタイムなわけだし、お金はほしいよね。

ということで本記事は、高専卒のお給料について、つらつらと書き殴ります。
仮想的な数値で述べますので、実際とは異なる場合がありますがご了承ください。

高専卒は月給が低い!!

求人票をお給料の軸で見ると、だいたいこんな記載があります。

  • 高専卒:20万円
  • 大学・院卒:25万円

上記はあくまでも例です、あくまでもね。
高専生のお給料は、どうしても低く見積もられがちなのです。
(企業側が高専生の価値に気付ききれていない市場なので仕方ない)

上記お給料を見てしまうと、こういう考えに至ります。
「じゃあ大学に進んでもっと勉強してからの方がお給料いいじゃん、就活やめよ」
月給ベースで比べてしまうとこういう考え方に至ってしまうのも、致し方なし。

本当にその方がお給料がいいのか?

理系のみんな、計算の時間だ。

  1. 20万のお給料で20歳から働く
  2. 25万のお給料で22歳から働く

この条件のもと30歳になるまで働いたとき、生涯のお給料は累計いくらだ?
※ただし月給は年齢に応じて毎年1万円ずつ上がっていくものとする。
(収入とか控除とか手取りとか、そういった込み入った話は今回しません)

月20万のお給料で20歳から働いたら...

1年目で240万、2年目は月1万あがるので252万、3年目は264万。。。
これを20〜29歳までの10年分足すとどうなるでしょうか。
そうですね2940万円ですね。

月25万のお給料で22歳から働いたら...

スタートが25万円、22〜29歳なので8年間になりますね。
1年目で300万、2年目で312万、3年目は324万。。。
そうですね2736万円ですね。

額面だけで見ると、さっさと働いたほうががいい

「月に5万円も変わるじゃん!大学生ずるい!!」というのは目先の収入。
10年レンジで見てみると、トータルのお給料は圧倒的に高専卒のほうが多いのです。
上記の計算でも、実に204万円の差が生まれています。
額面だけの話だけど、さっさと働いたほうがよさそうですね。

お給料は貢献度によって上がり具合が変わる

先の計算で、このような条件がありました。

※ただし月給は年齢に応じて毎年1万円ずつ上がっていくものとする。

実際のお給料とは、それだけではありません。

年齢給という、歳を重ねると自然に上がっていくものがベースとしてあって。
その上でさらに、能力給のようなもので、上乗せされていくのです。
その会社で働く上での活躍や、新たなスキルの吸収、影響範囲の拡大など。
お給料とは会社で活躍すればするほど、貢献すればするほど上がります。

高専卒で入社したばっかりの新卒は、会社から見たらみんな同じ状態。
学生のときにやってたことが違って、持っているスキルがある程度違うかもしれない。
それでも会社から見ると、会社への事業への貢献度でいうと、全員等しくゼロ
なので新卒で貢献度が等しいうちは、給料の上がり方は等しくなります。

ただそこで、会社への貢献度が個々人で変わるときがきます。

大きいプロジェクトで多くの工程をこなしたり、研究開発に邁進したり。
研修で育成担当をしたり、社内発表会で新しいナレッジを共有したり。
いろんな土俵で、活躍のチャンスがあり、その機会を勝ち取るように働きます。
その機会を勝ち取り、その中で活躍をする。

持っているスキルで活躍するもよし、新しくスキルを手に入れて活躍するもよし。
その活躍というのが、会社から見たらすなわち「貢献度」にあたるのです。
その人がいかに会社の事業に貢献できたか、そこにつながってくるのです。

貢献に値する働き方ができれば、それに応じたお給料にするのが、評価というものです。
評価されれば、それすなわち、お給料に反映!
というロジックで、お給料は貢献度によって上がり具合が変わるのです。

機会を勝ち取る

お給料を上げたいから貢献度を高めたい。
じゃあその貢献度を高めるにはどうすればいいの?という疑問が出てくる。

それはすみません、さっきの段落に書いたのでよんでください、こちらです。

大きいプロジェクトで多くの工程をこなしたり、研究開発に邁進したり。
研修で育成担当をしたり、社内発表会で新しいナレッジを共有したり。
いろんな土俵で、活躍のチャンスがあり、その機会を勝ち取るように働きます。
その機会を勝ち取り、その中で活躍をする。

この中で大事なのが「機会を勝ち取るように働く」です。

プロジェクトや研究開発と例で書いたように、実はチャンスは色んなところにあります。
チャンスは勝手に巡ってくるものではなく、アンテナを張ってると気付くものです。
自分の何をどう活かしたいか、を常に考えて働くことで、そのチャンスに気付けます。
その機会を勝ち取ることが大事。

ここで冒頭の、高専卒か大学卒かの話に戻りますが。
高専卒で2年早く働くことで、この機会に巡り合うチャンスが2年分増えます。
この2年というのがすごく大事。

働きはじめの2年、業務知識や技術などさまざまなものを吸収できる2年。
脳みそにたくさんいろんな情報をインプットできる2年。
この2年、社会人としての2年が、機会に巡り合う大事な時間にあたるのです。

高専卒で就職することにお給料的なデメリットはないんだよ

本記事のテーマ。
高専卒で就職することにお給料的なデメリットはないんだよ。
これを掘り下げて話しました。

簡単にまとめるとこう。

  • 高専卒が月給が低いのは事実
  • 長い目で見ると実はもらっている額は高専卒のほうが多い
  • 給料は年齢だけじゃなく貢献度でも上がる
  • 貢献度を高めるための機会に早いうちから恵まれる

ね?
高専卒で就職することにお給料的なデメリットはないんだよ?

ただし、ちゃんと給料を上げようと能動的に働くことが前提です。
タラタラ働いていたり、目的を見失っていると、もちろん上がりにくいです。

また、進学する学生を否定しているわけではないです。
ただ、就職を考える上での「お給料」という軸の考え方として知っておくとよいかなと。

それでは、みなさまよい就活ライフを!
そして、視座高く、多角的に求人内容を見よう。
目先ではなく、長い目で広い視野で。

と、高専卒業して10年が経ったおにいさんからの提言でした。