どうもこたにんです。
タブブラウザって便利じゃないですか
今時のブラウザはたいていどれも「タブ」という概念があります。
ひとつのブラウザウィンドウ内に「タブ」と呼ばれる単位で複数のページを同時に閲覧、即座に切り替えができます。
一昔前のブラウザでは、このタブ機能とは標準的でなかった(そもそもタブという概念がなかった)ため、ブラウザにタブ機能が搭載されたときは衝撃でした。
Google Chromeなどというものはなく、当時のマジョリティであったIEですらもタブ機能はなく。
タブブラウザの走りであったOperaやSleipnirなどのブラウザを利用して、タブ機能をめいいっぱいに享受していました。
長い月日が経ち、IEやSafariにタブ機能が搭載されたり、FireFoxやChromeなどが頭角を現し、タブ機能が標準となったブラウザ界隈は、現代の様相となったわけです。
タブブラウザは仕事の効率を上げる!
昔話はさておき、そんな今では当たり前に搭載されているタブ機能。
とても便利ですよね。
何かWEBサイトを開きつつ別のタブで作業をする。
いろんな情報を並行で見ながら作業していくことにうってつけです。
タブをクリックするだけで他の作業に移れる。
とても便利ですよね。
いちいちウィンドウを切り替えたりブラウザバックしまくったりしなくてよくなり、作業効率が上がります。
メインタスクとそれ以外のタスクを切り替えるためのスイッチにかかるコストが極めて少なくなるため、効率が良くなります。
1つのタスクをこなす上でも、アクション数が少なくなりコストが下がります。
たしかに、タブブラウザは仕事の効率を上げてくれそうです。
(というか実体験ベースで、タブブラウザのおかげで作業効率は上がっていると感じている)
タブブラウザは仕事の能率を下げる?
そんな便利なタブブラウザですが、能率の観点で言えば、下げてしまっているのではないか?と思うわけです。
複数のタスクや仕事を切り替えるコストなどの低下によって、作業効率はたしかに上がっています。
ただ、1つのタスクに対する「能率」という観点だと下がりうるなあと思うわけです。
「効率」と「能率」の違いについてはこちらの記事を参照ください。
単位時間あたりにどれだけの量のアウトプットを出せたかどうか、その総量の比を能率と言います。
複数のタブを開いており、それぞれ別のお仕事やタスクに関するページだったとします。
例えばこんな感じ。
- Outlookメール
- Googleカレンダー
- GitHubリポジトリA
- GitHubリポジトリB
- 技術系サイトA
- 技術系サイトB
- 社内イントラ
- ニュースサイト
- さっきSlackのリンク踏んで開いた記事
- さっきSlackのリンク踏んで開いた何か
- 社内開発WEB環境
まあこんな感じで、いろいろ表示するんじゃないかなと思います。
ひとつのページから枝葉のページを複数タブにすることもありそうですね。
(GitHubリポジトリから、ソースやプルリクごとに複数タブ開くとか)
これって、ひとつのタスクをこなす上での移動に関してはとても効果的なのですが。
逆にひとつのタスクをこなす上で余計なタブも混ざっているのです。
上の例だと、プルリク読みたいときに、さっき開いた謎の記事だとか社内イントラだとかが裏側に開かれているわけです。
ふとした拍子に社内イントラのタブを開き新しい情報を見たり、Slackで共有された記事を開いてそこからさらに別記事を読んでしまったり。
そういった状況になるかもしれません。
効率的に作業するために有用だったタブが「タスクを阻害するノイズ」になってしまうわけです。
これでは能率が下がってしまいます。
「集中次第でなんとでもなる」という意見もあるかもしれませんが、そもそも集中を阻みうるノイズが視覚上に見え隠れしていることそのものなわけです。
「余計なタブは見ないように」という思考が、意識的だろうと無意識的だろうと働いてしまうわけです。
作業に集中する上で無駄なロジックがはさまってしまうわけです。
タブブラウザは仕事の効率を上げて能率を下げるのでは?
ブラウザのタブ機能を否定する気はないです。
ただ、「効率」と「能率」の観点で、タブブラウザのもたらす効果が変わるという話。
もちろん、タブを複数開きまくって作業したほうが効率的で能率的なケースもあります。
その逆で、タブ1つにしてしまって目の前の作業に集中したほうが効率的で能率的なケースもあるでしょう。
たぶん。
タブだけにね。