Binary Diary

誰かに会ったり 話しかけたり 街行く人に優しくね

「通知ドリブン」をやめて通知をコントローラブルにする

どうもこたにんです。

 

先日読んだこの本が、本当に素晴らしくて。

というのもこれのおかげで、日常の細かな所作や、ツールに対する考え方、価値観が変わったんです。

「通知ドリブン」な生活

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わたしはこれまでずっと「通知ドリブン」な生活をしていました。

スマホの通知がなったら即確認して、アクションすべきものだったら即アクションする。
数多SNSやチャットツール、通知がきうるものにはとにかく素早く対応することが当たり前だったのです。
何か作業をしてるときに通知がきた場合、その作業が手が離せるものであれば、通知を優先する。
そんなスタイルが当たり前でした。
 

なぜ「通知ドリブン」だったのか

そもそもわたしはなぜ「通知ドリブン」を強く意識していたのか。
それはひとつで。
「レスポンスタイムの早さは信頼の表れ」だと思っていたからです。 

誰にどう教わったというわけでもなく、自分自身がそういう考え方だからです。
だって、誰かに何かメッセージ送るなりリアクションするなりして、そのリプライが素早く返ってくると、嬉しいじゃん?
ただそれだけの理由です。
逆に言うと「レスポンスの遅い人を信頼しないのか」ということになってしまいますが、そんなことはありません、あくまで加点方式です。

とか言ってもまあ、レスポンスの早さ以外の理由が「通知ドリブン」にはなく。
個人の嗜好性みたいなものに依存している気がする。
 

「通知ドリブン」をやめた

そんなスタイルだったわたしですが、『時間術大全』を読んでから、考え方を変えた。
具体的にやったのは、これだけ。

「通知を全てOFFにする」

ドリブンとなる通知トリガーをなくしてしまいました。
電話だけは通知残しましたが、それ以外はゲームでもSNSでもニュースでも、全ての通知を切りました。

「レスポンスタイムの早さは信頼の表れ」というのは主観的な考えにすぎなくて、実際リプライをもらう側はそこまで意識していないかもしれない。
(そんなに急務なら電話するだろうし)

その結果何が生まれたか。
「時間に対してゆとりが生まれた」んですね。
通知を見ていた頃には気付かなかった。
通知ドリブンであることで、いろいろと細かく時間が失われていたのです。

どんな作業をしていても、通知がきたらそちらを優先する。
思考のスイッチを切り替えて、内容を確認して、必要であればアクションをする。
それが終わると、作業に戻る。

なんともない流れのように見えますが、この流れは負荷です。
特に「思考のスイッチを切り替える」という行為に、大きなコストが潜んでます。
頭を切り替えるのはコンピュータのリブートに近いもので、立ち上がりに時間がかかります。

それを通知がくるたびに実行する。
せっかく集中していた作業を止めなければいけないし、作業に戻ってきても先ほどと同じレベルの集中ゾーンに持っていくまでに時間がかかります。
細かい時間がたくさん失われていたのです。

通知ドリブンをやめてから、これに対する変化はそれはそれは大きいです。
通知がこなくなることで、集中を阻害するものがなくなりますし、無意識のうちに失われていた時間を取り戻しました。
その結果として「時間に対してゆとりが生まれた」というわけです。
 

通知をコントローラブルにする

通知というものは、人の行動や判断を促すための機能です。
それが悪とは思っていないし、とても便利で有用で生活の助けになることはわかっています。
通販したものの配達前に通知がきたり、趣味のイベントの案内の通知がきたり、チェックしている株価変動の通知がきたり。
さまざまなシーンでさまざまな通知があります。

ただそれだと、通知ドリブンなのです。
通知を受けて、それによって突き動かされているわけです。
どうでもいい通知であろうと、通知がきてそれを「無視する」という判断をしなければいけないわけです。

そうではなく「通知をコントローラブルにする」ことが良いです。
通知を受けて動くわけではなく、自分自身が動く中で通知を確認するという過ごし方です。
チャットツールの通知を受けて返信するのではなく、自分の作業の流れや小休止のタイミングでチャットを開いて通知がきていたら返信するのです。
通知に対して、主体的にアクションしていくのです。
これが「通知をコントローラブルにする」ということ。


このスタイルになって1週間が経つけど、とても良い。
この1週間で言えば、通知ドリブンである必要がなかったこともわかったし、細かく時間が失われていたこともわかった。
スマホのスクリーンタイムの平均時間が44%ダウンしていることから、時間のゆとりが生まれていることはデータでもハッキリと示されています。

通知をなくすことで生まれた時間。
生まれたというよりも取り戻した時間。

活用していきたいね。