どうもこたにんです。
先は前なのか後なのか
「先」という言葉があるじゃないですか。
「この先どうなる!?」とか「先に行っとく」みたいな、未来の地点を示すことば。
このことば、不思議だなって。
だって、こんな使い方もあります。
「先ほど伝えました」
これは過去なんですよね、さっき。
同じ「先」でも、未来と過去の意味を持つんですね。
「先祖」や「先人」といったことばも、過去を意味しますね。
「この先どうなる!?」は「この後どうなる!?」と同じニュアンスです。
ということは「先」=「後」という等式が成り立ちます。
先と後は同じ意味になるのは、感覚的に受け入れ難いです。
「後先」なんて言葉もあります。
「後先」とは「過去や未来」「前と後ろ」の意味を持ちます、反対の意味になるんですね。
先ほどの等式が全く逆になってしまうんですね。
すごくふしぎ。
「先」ということばは、そのことばを使う状況や組み合わせ方でいろんな意味を持ってしまうのです。
「先」ということばにさまざまな意味を持っていることはとてもふしぎですが、これ以上言及はしないです。
ただ、日本語を操る我々は、これらを無意識に理解して使いこなしている。
この事実の方がふしぎでならない。
いったいなぜ、「先」と言われてもそれぞれの意味合いを理解できるのだろう。
「先ほど先生が話した先人の言葉は先先役立つ先進的な言葉だと思った矢先に先客の祖先の言葉に率先して触発されて後先考えずに庭先の先端に先輩を先導した」
こんな文章があったとしても解釈できちゃうんだよね、ふしぎ。