どうもこたにんです。
仕事仲間と話しているときに「アイデア力」の話になりまして。
新しい技術を学ぶために何かを作ってアウトプットしたいと思っているので何を作るか
技術を使って解決してあげたい業務があるのでどういう技術をどう組み合わせるのか
ふわっと大きなゴールに向かってまず小さく価値を出すためにどこまで作るか
こういった局面での「アイデア力」、特にエンジニアとして作る前段階のアイデアを生み出すフェーズ。
課題に対してエンジニアリングする以上、このアイデア力というものはあればあるだけ良いと思っています。
アイデア力がある人を目の当たりにするとどうしても「自分にはそのセンスや感度がないなあ」と思って一歩引いてしまうかもしれません。
今回は、そんなマインドを切り替えるための記事です。
アイデア力は義務教育で習わない
アイデア力が個々人で大きく差が出てしまっている理由はたったひとつです。
「義務教育で習ってないから」です。
アイデア力に限らず、力やスキルに差が出るものは全て義務教育で明示的に習っていないから差が出るものです。
化学とか古文とかも義務教育でやっていないのでそれを学ぶ授業を取らないとわからないし、オブジェクト志向プログラミングや注射の打ち方なども専門的な学校でしか学べないのでできる人できない人がいるわけです。
話が逸れましたが、アイデア力をつける授業を取っていない限り、アイデア力は高まりません。
めちゃくちゃ他責ですが、習ってないから仕方のないことです。
アイデア力を構成する2つの要素
じゃあこれまでアイデア力を高める授業を受けたことがない人は全員アイデア力が低いかというとそういうわけでもありませんし、今後アイデア力を高められないのかというとそういうわけでもありません。
結論から言うと、アイデア力は後天的に高め続けられるものです。
アイデア力は、大きく2つの力が組み合わさってできています。
それは「技術」と「経験」です。
「技術」とは、アイデアを生み出すための具体的な思考方法や環境の作り方などの「再現性のある方法」のこと。
「経験」とは、これまでにアイデアを生み出してきた「具体的な取り組み」のこと。
このふたつの力が合わさってアイデア力になります。
「技術」は学習で身につける
アイデア力を高める「技術」は、学習で身につけることができます。
再現性のある方法が世の中にはたくさん転がっているので、それを学べば良いだけです。
ホワイトボードに書き出す、リフレーミングする、など。
ぐぐるなり本を読むなりGPTに聞くなりすればよいです。
「経験」は実技で身につける
アイデア力を高める「経験」は、実技で身につけることができます。
アイデア出しをする場面に積極的に関わってどんどん出してみる、誰かが出したアイデアの背景や経緯を聞く、とにかくアイデアを言葉にしていく機会に関わり続けることです。
その際に「頭の中ではアイデア考えてるけど言葉にしない」はNGです、アイデアは必ず言葉にします。
言葉にしてアウトプットしてはじめてアイデアは具体化されるし、そのアイデアに対してフィードバックを得る機会になります。
そもそもアイデアを出す機会がわからないのであれば、その機会を与えてくれそうな人に頼って機会を貰えばよいだけです。
その先にある「センス」
「技術」と「経験」の先に「センス」があります。
ここではじめてアイデア力の差が出ます。
リフレーミングするタイミングや切り口の鋭さなど、感覚的に優れているかどうかという、これは先天的なものかもしれません。
センスの部分があるからこそアイデアの差が生まれるわけです、なのでこの差はしかたないもので、差があるからこそ良い部分です。
逆に言うとセンスの差以外は誰でも高められる部分です。
アイデア力は技術と経験で高められる
アイデア力がある人をみるとどうしても「自分にはそのセンスや感度がないなあ」と思って一歩引いてしまうかもしれません。
それはアイデア力の「センス」の部分しか見えていないからそう感じてしまうわけです。
アイデア力には「センス」の背景に「技術」と「経験」の要素があります。
そこを高めればよいと思えたら、引いた一歩を前に踏み直すことができるかもしれません。
アイデア力をつけるマインドが少しだけでも芽生えてもらえたところで今回の記事はゴールになります。