どうもこたにんです。
『ベンチャーの作法』の感想
仕事をする上で「結果がすべて」であることが強く書かれている本書。
価値ではなく結果というのが肝。
「ユーザーに価値を届けるため」に仕事をするのではなく、「ユーザーに価値を届けると判断した経営者の指針に結果で応える」ために仕事をするということ。
表現がかなりストレートで、今を生きるベンチャーで生き残り続けるためにはそれくらいストレートな表現でマインドを作り続ける必要があるのだなと感じた。
私自身は大企業の経験が長いのでベンチャーの生きるかどうかの瀬戸際の冷や汗感はわからないのだけど、これまでの会社内でやってきたことはベンチャーぽさが多分にあったため、状況に応じたマインドの組み上げ方は納得感高いものが多かった。
特に今の会社においてはかなりベンチャーな状況でベンチャーマインドがかなり重要なフェーズなので、メンバー全員に読んで欲しいなと思った。
JUST MOVEに通ずるマインドが多かった印象だった。私自身の考え方や感覚がそもそもベンチャー気質あるのかも。
「経営判断に納得がいかなくて説明を求める社員」という例示がとても面白かった。
経営層は社員には到底話せないような情報を数多持っていて複合的に判断しているにも関わらず、社員はそんなことを考えることもせず利己的に説明を求める。社員に伝えられない要素がある状態で説明をさせるコストがもったいない。という例示。
会社がどのフェーズだろうとこういう話はよくあるなあと思ったし、それが結果として何も生まないことも経験上わかるなあと思った。
この本は、ベンチャーに勤めている人、ベンチャーに行きたい人、起業したい人、などのベンチャーに関わる人が対象読者になっているわけではない。
結果出せずにくすぶっている人とか、なんとなく環境のせいにしちゃったりする人とか、何か指摘されたら言い訳を考えてしまう人とか、周りと自分にはレベル差があると感じながら仕事してる人とかにぜひ読んで欲しい。
マネジメント目線だとブリリアントジャーク予備軍に読ませてあげるとよさそう。
正直、今自分がどういう会社でどういう環境でどのレイヤーで仕事をしているかで、この本に抱く感想は大きく変わると思う。
ちょっとでも批判的な感想を持ったらその人はブリリアントジャーク予備軍であると自覚してもいいかもしれないなと思う。
私の居る環境と立ち位置からはすごく応援してもらえたような、そんな良い本だなと感じた。