Binary Diary

誰かに会ったり 話しかけたり 街行く人に優しくね

生成AIを使いこなしている姿を見て思うこと

どうもこたにんです。

 

社のnoteでアドベントカレンダーをはじめました。

社のnoteの方では、私を含めた25名のメンバーがかわりばんこに記事を書いています。

いろんな記事が書き上げられていて開けていくのがとても楽しみ。

昨年は25日をひとりで25記事書き上げたのですが、今年は25名で書くので私の担当はたった1記事です。

昨年に比べるとだいぶ数が減りましたね。

 

こちらの個人ブログでも昨年に引き続き今年もアドベントカレンダーやりましょうかね。

こっちはひとりなので、変わらずひとりで25記事です。

社の方でメンバーが書いてくれているテーマに少し紐づけたり紐づけなかったりしながら書いていきましょうかね。

アンサーソング的に。

 

ということでアドベントカレンダー1日目。

 

 

生成AIによる開発現場の移り変わり

開発現場の様相は、今年一年で大きく様変わりました。

コーディングには常にAIエージェントが併走しており、上がりゆくPull RequestにもAIがコメントしてくれている。

生の人間のみで構成されていた時代のPRに比べると、AIのおかげで description が詳細に書かれていて、生成AIの生成たるや部分を感じ続ける日々である。

 

メンバー同士の実装の相談も、具体的なコードの書き方よりも設計レイヤーの相談が多いように見える。

コードの書き方はAIと壁打ちができるので、より要件に近いレイヤーの確からしさを人間同士で会話している感じがする。

新たに増えた相談としては、この場合は生成AIをどう活用すればよいか、どんなプロンプトだとより納得感のある回答を得られるかなど、生成AIを使いこなす方法の会話が増えているように感じる。

これはこれまでの開発現場にはなかったやりとりで、時代の移ろいを感じる。

 

「メンバーの習熟度」は生産性に関わるのか?

定性的な雰囲気や感覚はそんなかんじなのだが、この様変わりした開発現場がはたして過去の現場のようすと比べて生産性が高い状態なのか?というのが測りたい部分ではある。

ただここでいう「生産性」に対する変数が多すぎて、測ることがいいことなのかが判断しづらい。

 

PRがあがる本数は増えているし、マージまでの速度は上がっている。

それに対応するメンバーも増えているし、コミットの数も増えている。

PRの粒度が細かくなっているが、行数が減っているわけではない。

CIが回る回数が増え、デプロイの頻度も上がっている。

 

いろんな数値だけを見ると、たしかに上がっていると捉えても良さそうである。

ただこれには「メンバーの習熟度」という、なんとも定量的に測りづらい変数が含まれている。

経験値の少ないエンジニア10人がやることと、経験値が豊富な10人がやることの違い。

生成AIを活用できるメンバー10人がやることと、生成AI使いこなせない10人がやることの違い。

これらの違いは確かに存在するが、開発のライフサイクルが整っており自身がコーディング(AIを使うかどうかは置いておいて)してフィードバックを得るサイクルが短ければ短いほど、おのずとメンバーの習熟度は上がっていくものと捉えても良さそう。

すなわち、開発者体験がすぐれた状態であれば、メンバーの習熟度という変数が持つ重みは非常に小さいもの、全体の生産性に影響を与えづらいものと捉えても良さそう。

 

アウトカムを高速で出し続ける

開発のひとつの出口は「作った機能がデプロイされてユーザに使われている状態になること」であり、それを「アウトカム」と呼んだりする。

アウトカムは必ずしもポジティブな結果ではなく、新しい課題を生み出す場合もある。

それは全然構わなくて、使ってもらえた結果として次に進むきっかけが生まれたということである。

で、このアウトカムが最速で出ている状態こそが、生産性がもたらす結果である。

そのアウトカムを出すための内訳として、AIを使っただの使ってないだの、習熟度が低いだの高いだのはどうでもよく、ライフサイクル全体が高速に回っていれば良いのである。

コード品質以上にユーザ品質が大事なのである、ユーザ品質にコード品質は包含されると言っても良い。

 

そのユーザ品質の向上、アウトカムを高速で出し続ける、そのために「生成AIを使いこなすこと」が今は大変有効な手段として存在するわけである。

使わないより使ったほうが、圧倒的に速いので。

なので、今の組織が生成AIを使いこなしている姿を見て思うのは、みんなは「生産性を上げるために」生成AIを活用しているわけではなく当たり前に活用しており、その結果として生産性を上げる取り組みになっていることに気付いていない、つまり無意識下で生産性の向上に寄与できている、とてもいい状態だなと思う。

と同時に、開発のライフサイクルのうち目を向けていない領域、ユーザのフィードバックを得るとか、要件を詰めるとか、そういった箇所の高速化にも目を向けられるようになるといいなという次への伸びしろも多分にあるなあと思う。

 

結論、新規組成された開発組織を、AI前提・AIネイティブとしてリープフロッグさせた結果として、すごい早い段階からライフサイクル全体を俯瞰するフェーズに移ったなと感じた。