どうもこたにんです。
自分の価値観と向き合い続けるカードゲーム『価値観ババ抜き』をやってみた!
先日、社内で「価値観ババ抜き」というものを実施しました。
いきなり価値観ババ抜きと言われても「???」だと思います。
ので、今回は価値観ババ抜きについての記事でございます。
どういうゲームなのか、遊び方から感想まで徹底解説。
はい、目次どんっ!
価値観ババ抜きって?
ボードゲームです、カードゲームです。
嘘です。
こんな感じのやつです。
自分の価値観と真摯に向き合うためのセルフマネジメントツールです。
合わせて、他者の価値観を知ることができるマイクロマネジメントツールです。
60枚1セットのデッキには、さまざまな言葉が書かれています。
- 知識
- 楽しさ
- 堅実
- 純粋
- 一体感
- 利益
- 貢献
- 勇気
- 効率
- 秩序
- 宇宙
- 愛
- バランス
- コントロール
- ゆとり
- スリル
- 自由
- 安定
- 知識
- クオリティ
- :
全部書ききれないですが、このような言葉が60種類あります。
このババ抜き上ではこれらの言葉が乗ったカードを「価値観」と呼びます。
これらの価値観を選んでは捨ててを繰り返して、自分が本当に大事にしている価値観を詳らかにする。
これが、価値観ババ抜き。
価値観ババ抜きの流れ
0.初期化
全ての価値観をシャッフルし、各自5枚の価値観を配ります。
手札は誰にも見えないようにします。
残った価値観は全てが見えるように、重ならないように表向きにばらしておきます。
今手元にあるものが、自分が手にしている価値観です。
適当な方法で順番を決めます。
1. 価値観を奪います
ババ抜きと同じ要領で、隣の人の手札から1つ価値観を奪います。
このとき取る人は「これもらっていいですか?」と尋ねます。
尋ねられた側は、最大4回まで「ダメ」と言うことができます。
つまり、今手元にある価値観のうち、一番いらない価値観をあげることができます。
2. 価値観を捨てます
価値観をひとつ奪うと、手元には6つの価値観があることになります。
そのうちひとつの価値観を、場に捨てます。
捨てる価値観は、今奪ったものでも構いません。
このとき「私は○○を捨てます」と、声に出して価値観を捨てます。
3. 価値観を得ます
価値観をひとつ奪われた人は、手元には4つの価値観しかないです。
場にある価値観のうち、得たい価値観ひとつを吟味し、手札に加えます。
得る価値観は、つい今しがた奪われて捨てられた価値観でも構いません。
このとき「私は○○を得ます」と、声に出して価値観を得ます。
4. 1〜3を人数分×5ターン繰り返す
この価値観の取捨選択を、全員が5回行うように繰り返します。
ターンが進むにつれ、手札の価値観が洗練されていき、長考を余儀なくされることになります。
「くぅ〜、どの価値観も捨てがたい、、、」ってなります。
やったからわかります、なります。
しかしここで急かしてはいけません。
個人にとってとても大切な価値観なので、考えに考えて、価値観を選ぶのです。
5ターン終わったときの手札が、自分が選んだ価値観です。
5. 価値観をメイン・サブに選定する
手元に残った5つの価値観からさらに、3つの価値観に絞ります。
- 自分のメインとなる一番大切な価値観 1つ
- メインの価値観を形作るサブとなる価値観 2つ
これらを、全プレイヤーが見えるように自分の前に並べます。
これで、価値観が決まりました。
6. 自分の価値観を周りのプレイヤーに言語化して伝える
場に出した自分の価値観がどういったものなのかを、周りのプレイヤーに説明します。
なぜこの価値観を選んだのか、それがわかりやすい実体験があるか、伝え方は何でも良いです。
とにかく、言葉にします。
このとき価値観を聞いている人は決して否定はしません。
さらに深掘りした質問をしたり、共感共鳴したりすると、より楽しいです。
7. おわり
全ての価値観を片付けます。
おわり。
以上が、価値観ババ抜きの流れ。
やってみた感想!
文章で流れを羅列すると伝わりづらいかもしれないですが、これめっちゃ脳みそ溶けて心が疲れる。
何で溶けて疲れるのかというと、とにかく、考えさせられるから。
人によって得る価値観捨てる価値観はさまざまなのはそうなのですが。
3ターン目を超えたあたりから、手札の価値観はそれなりに洗練されていきます。
そんな状況でも無情、価値観はひとつ失わなければいけない。
このときに、とても心が疲れる。
わたしの場合、最初に手元にあった価値観はこれらでした。
- コントロール
- 最高
- 達成
- 発見
- 全力
それが、5ターンを経てこのようになりました。
- 完全
- 最高
- 知識
- 効率
- 楽しさ
価値観を吟味していく中で、様々な葛藤がありました。
「コントロールを捨てるべきか、、、そもそもコントロールとは何のことを指すのだろうか、、、それだったら効率の方がしっくり来る言葉なのかもしれない、、、」
「おもしろさっていう価値観いいなあ、あっ取られた、、、それに代替する価値観はあるのだろうか、、、そもそもおもしろさを大切にしているのだろうか、、、」
「たぶんわたしは完全という価値観は絶対必要、だがそれはどういった意味で大切にしているのだろうか、、、手放してもいいのだろうか、、、」
とにかく、葛藤の連続で、ターンが進むにつれて、価値観の取捨選択に時間を要しました。
そして、最後に手元に残った5つの価値観から、さらに3つに絞るという工程。
ここがエグいしんどい、たぶん5分以上考え続けたと思う。。
最終的には以下に落ち着きました。
- メイン:完全
- サブ:知識、最高
わたしは『完全』という価値観を一番大事にしている。
それを彩るふたつのサブが『知識』『最高』だった。
ちゃんと言語化して説明もできた。
一緒に価値観を選びあったみんなも、それぞれ独自の価値観を持っていた。
『自由』『安定』という二律背反に見える価値観を並べている人もいた。
だが、言葉で聞くとすごく納得できるし、価値観の持ち方ってすごく十人十色。
考え方を知れて、その人の色というのが、より鮮明に見えた気がした。
自分自身のことを深掘って価値観を見つけていくこともできる。
他者の価値観を知ることもできる。
いや、このツール、最高だよ。
価値観ババ抜き、とても良いよ。
公式でセミナーもやってるみたい、興味ある方ぜひいってみるといいよ!
しっかし、とにかく疲れた。
それでは聴いてください。
Chirality / かめりあ