どうもこたにんです。
敬語とタメ語はどう捉えてどう使い分けると良いのか
言葉の使い方で、敬語とかタメ語とかあるじゃないですか。
ことお仕事をする中では、当たり前ですが「敬語」を使うべきです。
相手に敬意を払う、リスペクトする、それを言葉で示す意味で敬語は必要です。
じゃあタメ語は相手にリスペクトがないの?
これについては非常に難しいところがあると思います。
相手を敬うから「敬語」なだけで、敬ってないから「タメ語」ではありません。
敬語の対義語ではないし、それが表裏一体ではないからです。
言葉の使い方が分岐しているだけ。
ただ、その言葉の特性上、どうしても敬語とは逆に捉えられることは多いです。
この言語の文化で過ごしている以上、年下や後輩、親しい仲間にはタメ語を使います。
相手をリスペクトしてないというわけではありません、心理的距離が近い、親しみがあるのです。
じゃあ敬語は心理的距離が遠いの?
そういうわけでもありません。
心理的距離の差で分岐しているわけではないので。
敬語とタメ語は、敬意の差や心理的距離の差から分岐したものではありません。
それは日本の文化における、社会的な秩序や品位を保つためにあるものです。
丁寧な言葉遣いをしていることが、その人の品格を一定あるように見せるわけです。
また、敬語を使うことで、上下の関係性をはっきりと示しているわけです。
そこに、敬意や心理的距離は関係ありません。
じゃあタメ語を使うことが品位がないの?
これはYesでもありNoでもありそうです、すなわちYesです。
「この状況においては敬語を使うべきだよね」というシーンはあります。
かしこまった場面、目上の人に話す場面、公の場。
こういった、基本的な日本の文化として「普通は当たり前に敬語を使うよね」という場面において、タメ語を使う。
これは、品位を欠きます。
日本の文化としての通例から外れてしまっているから。
もしこういった場でタメ語を使ってしまうと、それを見聞きしている人からすると品位がないように見えるかもしれません。
ただ、話している人にとっては、品位を損なうかもしれませんが、リスペクトがないわけではありません。
タメ語それ自身には悪いところも失礼なところもありません。
言葉遣いそれ自身がそうさせるのではなく、その言葉遣いをしている場面がそうさせるわけです。
じゃあ敬語を使っていた方が無難じゃない?
それは間違いなくYesです、何も言うことはありません。
じゃあタメ語使う理由なくない?
それは完全にNoです、タメ語にはそれがある理由があります。
敬語よりタメ語の方が、より心理的距離の近さを感じるのです。
誤解ないようにもう一度言いますが、敬語だと距離が遠いわけではありません。
タメ語の方が「より近さを感じる」のです。
親しみやすさ、優しさ、みたいなものをより感じやすいのです。
じゃあどうやって使い分けたらいいの?
あえて明確な定義をもって使い分ける必要はないと思っています。
敬語で話したいなら敬語で話せばいいし、タメ語を使いたいならタメ語でいい。
品位がないようにだけ気をつけて。
どの話し方を使った方が自分にとって都合が良いのか、ただそれだけでいいと思います。
「相手にリスペクトを払うべき」というのは相手のためではなく、リスペクトを払った姿勢の自分を見せるため、という考え方です。
タメ語とか敬語とかもうどうでもよくない?
どうでもよい、そうかもしれません。
そう思うのであればそれで良いと思います。
これを意識するかどうか、意識して使い分けて、意識して聞き分けることができるか、これがトークスキルでありコミュニケーション力です。
どうでもいいと切り捨てるのではなく、こういう論理があることを知り、実際に意識して使い分けてみて、その感覚を知る。
そうやって言葉の力を知り、その力を操れるようになることは、非常に価値の高い営みだと思います。
人間って、会話する生き物だし。