どうもこたにんです。
「可視化」と「見える化」
「可視化」「見える化」という2つの言葉があります。
この言葉たち、実は意味合いと使い方が異なります。
混同しないようにするために、さっくりまとめてみましょう。
可視化とは
可視化とは、人間が直接「見る」ことのできない現象・事象・関係性を「見る」ことのできるもの(画像・グラフ・図・表など)にすることをいう。
可視化とは、「見える状態にすること」です。
物事のフローやデータを、人間が視認して理解できるような状態にすることです。
最近個人的に取り組んだ、冷蔵庫の可視化を例に取ってみます。
これでやったことは「買い物中に冷蔵庫の中身を知りたい」です。
冷蔵庫の中身が見えない状況下で、それを見えるように可視化する。
情報を見たいときに、Slackコマンドを叩くことで、中身を見る。
つまり「可視化=能動的」なのです。
見たいと思ったときに、自分の意志で見る必要があります。
利点としては、自分の必要なときに必要な情報を得られることです。
また、可視化されたデータを見て自分に必要なものを選ぶことができます。
欠点は、見ようと思ってアクションしなければ見えないということです。
情報の取り方を覚えておかなければいけないということですね。
見える化とは
見える化とは、製造、営業、経営など現場の問題の早期発見・解決・予防に役立てるために、対象作業についての情報を表現し組織内で共有させることをいう。
見える化とは「見える状態を展開すること」です。
ここでいう展開とは、情報の共有や送信という意味合いです。
同じように冷蔵庫の例で。
「可視化」では、情報を見たいときに見えるようにしました。
「見える化」はそのもう一歩先です。
冷蔵庫の中身がなくなりそうなときに「卵がなくなりそうです」と通知する。
「きゅうりが1週間以上あります」とか、そういった種類の情報でも。
つまり「見える化=受動的」なのです。
見たいとわずとも、情報が届くので見える・見ざるを得なくなっている状態。
利点としては、受動的なので勝手に情報が見えることです。
アラートや情報の更新など、プッシュ通知などがいい例ですね。
欠点は、嫌でも情報が見えてしまうことです。
適切な情報が適切なタイミングで共有されないと、ノイズになりかねないです。
「可視化」と「見える化」使い分けていこう
「可視化」も「見える化」もどちらも、情報の扱い方としての手法です。
それぞれの利点を十分に理解して、適切な使い分けをしていこう。