どうもこたにんです。
英語には「木漏れ日」という概念がないらしい
「木漏れ日」ってあるじゃないですか。
木々の間から日光が差し込んで光の筋が見えるやつ。
これは、チンダル現象という物理現象のひとつなんですけども。
チンダル現象(チンダルげんしょう、英: Tyndall effect, Tyndall scattering)は、光の特性によって起こる物理化学的現象の一つ。分散系に光を通したときに、光が主にミー散乱によって散乱され、光の通路がその斜めや横からでも光って見える現象を言う。
日本語としては、「木漏れ日を浴びる」「木漏れ日あふれる」「木漏れ日が降り注ぐ」などのように、ただの物理現象ではなくそこに温かみのある情景が付加される言葉です。
とっても奥ゆかしい、なんとも日本語って感じの言葉ですね。
この「木漏れ日」なんですが、あまりにも日本の奥ゆかしさが乗っかりすぎた言葉で。
ことばのニュアンスをそのままに英語に訳す方法がないらしいです。
情景を説明することしかできないらしいです。
the sunlight shining through the leaves of trees
たしかにこれだと、光が差し込んでいることはわかりますが、奥ゆかしさは感じないです。
おもしろいね。
奥ゆかしさはどこにあるのか
じゃあこの「木漏れ日」に隠れている奥ゆかしさはどこにあるんだろうって考える。
たぶんきっと、それが言葉で定義できるなら英訳も簡単なんだろうなと思った。
それができないから説明するような翻訳しかできないんだとおもう。
となると、これまでの人生の中で、「木漏れ日」が表現する温かみや奥ゆかしさを経験として感じていて、それが無意識に根付いているから、なんだろうね。
奥ゆかしいね、日本語。