どうもこたにんです。
「探しものがなくなりました」
「探しものがなくなりました」と表現した場合、それは何を指すのでしょうか。
「探しもの」というのは、必要なのに所在がわからなくて探しているものです。
「爪切りどこやったっけな〜」みたいな場合の爪切りがそれにあたります。
爪切りを探しているので、探しものは爪切りです。
普通の爪切りではなく探しもの爪切りになりました。
爪切りが見つかりました、引き出しの奥にありました。
このときに「爪切りが見つかった〜!」と言います、あったので。
あったので、探しものというラベルのついた爪切りではなくなって、ただの爪切りになりました。
ということは「探しものがなくなりました」になります。
一方、いくら探しても爪切りが見つからなかった世界線になったとします。
その場合、探しものである爪切りがなくなったということになります、なかったので。
ということは「探しものがなくなりました」になります。
どちらも同じ「探しものがなくなりました」なのに、あってもなくても同じ表現になります。
この一言だけでは、爪切りがあったかなかったかわからないんですね。
前後の文脈や、そのときの発話のテンション、所作などであったかなかったかを判断することになりますね。
ただ、文字だけのコミュニケーションの場合、文脈やテンションや所作はわかりません。
あったかなかったかを、しっかりと伝えなければいけないですね。