どうもこたにんです。
文章量と情報量は比例しない
何かしらの情報を相手に伝えたいとき。
そういったときに人は、文字や言葉で伝えます。
それは口から発する音声かもしれないし、今読んでいるような活字の文章かもしれない。
文字にすることで、情報は伝わります。
ただ、情報を伝えたいときに、それを伝えるための文章量というのは、必ずしも比例はしません。
わかりやすく言うと
- 短い文章でも伝わる
- 長い文章でも伝わらない
というのがある、ということです。
ヘミングウェイが書いたとされる「世界一短い小説」というのがあります。
For sale: baby shoes, never worn
たった6つの英単語からなるこの文章、とても短いです。
ただその短さでも、そこに秘める情報というのはとても多いです。
ただしこれは、単語だけ切り出すと、単語としての意味しか有しません。
そのただの単語6つに、世界観という情報を詰め込んだので、単語以上の情報を受け取るわけです。
文章の中に潜む情報の密度を高くすることで、より多くの情報を伝えられるわけです。
文章を「補完」する
先程の文章の例は、実は情報を受け取っているわけではありません。
自分自身で勝手に「補完」しているわけです。
文章補完計画ですね、違いますね。
単語ひとつ文章ひとつの情報量が増えているわけではなく、その文章に潜みうる情報を、受け手が勝手に補完して情報量を増やしているのです。
文章をそのまま受け取るのではなく、脳内で「どういうこと?」「なんで?」と思考することで、情報量は増えていきます。
思考すればするほど、思考した分だけ、脳で捌く情報が増えるわけです。
文章から「思考」させる
つまり、受け手に文章から「思考」させることができれば、文章以上の情報を与えることができるわけです。
簡単に言うと「考えさせる」ということです。
お仕事をしているときに「あの件、どうなった?」と上司から聞かれたときをイメージしてください。
「あの件?昨日話してた案件のことかな、それとも先週話したやつかな、それとも、、、」と、とにかく思考すると思います。
これがすなわち「考えさせる」ということです。
上司目線だと「あの件」と伝えただけ。
たったこれだけなのに、受け手にとっては複数の件を思考させられて、情報量が増えるわけです。
コーチングに近いやり方ですね。
文章量が増えると思考を「制限」する
文章がたくさん書いてあると、そこに書いてある文章に引きづられて、考える余力が制限されていきます。
「長い文章で説明しても伝わらないなあ」と思う人は、逆に「文章量を減らす」ことをしてみてください。
伝え方が悪いのではなく、文章量が多いことで、受け手の思考を制限してしまっているかもしれません。
もちろん、認識齟齬を減らすためだったり、ティーチングしなければいけなかったり、文章量を増やして受け手の思考を制限しなければいけない場面もあるでしょう。
ただ、今言及しているのはそういうことではなく、「思考すれば情報量が増える」ということです。
思考量と情報量は比例する
つまり、思考量と情報量は比例する、というわけです。
考えることで情報量は増えていきます。
この相関を認識しておくだけでも、コミュニケーション取りやすくなる場面は多いかもしれません。
適用できそうな場面でお試しください。