Binary Diary

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「どうやって勉強してますか?」に対する具体的な回答

どうもこたにんです。

「どうやって勉強してますか?」と聞かれることが良くある

「どうやって勉強してますか?」と聞かれることが良くある。

聞いてくる人はたいてい勉強熱心か、勉強に悩んでいる人。

少なくとも「勉強している/しようとしている人」である。

そうやって自分より経験がありそうな人に質問することも勉強方法のひとつなんだけどな、と思いながらも私は答える。

ひとつの回答

勉強のHowを答えるのは非常に難しい。

それは、人それぞれの価値観や子どもの頃の体験嗜好環境に大きく左右されるから。

ひたすら問題集を解く、授業を全力で集中して受ける、実技やアウトプットをしていく、塾に通う、先生や先輩に教わる、図書館に行く、音楽を聴く。

いろんな手段、いろんな環境、いろんな方法があるし、人それぞれいろんな体験をしている。

 

わたしの場合は、

・音楽を聴いていて

・教科書が手元にあり

・ひとりきりという認識ができる

という状態のときに、

・教科書を読み要点を紙にまとめてそれを部屋に貼って眺める

というのが「どうやって勉強してますか?」へのひとつの回答になる。

この方法は、私が高校受験期に確立させた、試験対策の勉強方法である。

「目的のない勉強」

「どうやって勉強してますか?」という質問には、大事な要素が欠けている。

「その勉強は何のためにやるのか?」である。

勉強のHowを聞きたいということは何かの目的があって、そのために勉強したいと思っているはずである。

その目的がわかっていないと、適切な回答やHowを伝えられない。

試験勉強の方法を伝えたとしても、その人が目的にしているのは試験ではないかもしれない。

 

「とにかく勉強しないといけないと思ってて〜」という目的のない場合は、どうぞご自由に勉強ください、と思う。

(思い返すとこういう「目的のない勉強」をしようとしている人が多かった印象もある)

勉強が目的なら勉強すればいいし、勉強が目的なのに方法を他人から聞くってそれはもう勉強ではないと思う。

「その勉強は何のためにやるのか?」という目的意識が非常に大切である。

いい学校に行くため、履歴書に箔をつけるため、仕事の幅を広げるため、いろいろあると思う。

それらの目的を満たすために必要な行為が勉強なのであれば、それに対するHowを考えればよい。

なので、勉強に目的がないのであれば、まずは目的を見出す必要がある。

勉強とモチベーション

勉強というのは自分のモチベーションに大きく左右されるものである。

それは義務教育を通ってきた人としては仕方のないことである。

義務教育のうちは、子に勉強を受けさせる義務があるわけで、子はそれを享受するわけである。

基本的には、得手不得手も好き嫌いも関係なく、勉強するしかない、という期間を経ている。

子どものうちから10年スパンでキャリアを考えて勉強できるわけもないので、そのときそのときのモチベーションに左右されながら今を過ごし抜くために勉強をしていく。

この頃に勉強を楽しめる経験や苦しむ経験というのを経ていて、その体験があるからこそ勉強とモチベーションが密接に関わってしまう。

それは仕方のないことである。

 

良い勉強方法というのはシンプルに「楽しめるかどうか」である。

何十冊も問題集を解き続けることが楽しい、塾に通ってみんなで学ぶのが楽しい、アクティブラーニングが楽しい。

どういう勉強方法が自分にとって楽しめるか、それがその人にとっての良い勉強方法である。

なので、楽しく勉強できる方法を見つけると、それが自ずと自分にとってのいい勉強方法につながる。

自分のこれまで勉強してきたシーンを回想して、楽しくできた記憶から、そのシチュエーションや手段を可能な限り再現する。

そうすれば、勉強も楽しいし、目的達成もできるようになる。

これが「どうやって勉強してますか?」に対するHowの回答である。

 

なのでわたしはこの質問をされたときに、その質問の目的や背景を掘り下げて理解した上で「これまでどういう勉強方法が楽しかった?」と聞き返す。

「どうやって勉強してますか?」と聞いたのに、気付いたら「これまでどういう勉強方法が楽しかったか?」を内省しているのである。

勉強方法に悩んでいる人に勉強方法を教えるのも正しいが、それでは勉強方法がひとつわかるだけである。

この悩みに対して、目的意識やモチベーションとの関係を詳らかにして内省してもらうことで、勉強方法を自分で見つけられるし、別の悩みのときに同じ考え方で解決できるようになるかもしれない。